2013年5月2日木曜日

社会に貢献するということ(GMBAブログ)

Keijiです。
先週日本セッションが終わり、
大気汚染と鳥インフルエンザが不安な中ですが、
3日後には中国セッションのため北京に向かいます。

今回はKeijiの3回目の投稿です。
1回目2回目からの続きを書かせて頂きますね。

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前回は、何故私が”デザイン→国際協力→研究者ではなくビジネス”という
キャリアの変更をしてきたのか、前半部分を書かせて頂きました。

今回は 
”国際協力→カンボジア→研究orビジネス”と変化があり、
社内留学選考への応募も含めた、MBAに至るまでの流れをご紹介します。 

なんとか涙ながらに大学院へ進学した後、
全て英語でしかも、大学院からはじめての経済学ということで、
最初の授業は内容の10%も理解できず、
呆然としていた記憶があります。

ボロボロになりながらなんとか授業をこなしていく中で、
私と違い、それぞれの専門(教育、経済、法律、農業、保健、等) を
大学時代から継続的に勉強しているクラスメートを観察する中で、
自分のキャリア形成が如何に遅れているか、焦りを覚えていました。

特に、私も国際協力活動はしていたものの、
国際開発・国際協力の分野にとても重要な
途上国での現地経験が全くない状態で議論や勉強だけ進めても、
あまり意味が無いと強く思いました。

幸いにも某独立行政法人のカンボジアオフィスのポジションに合格し、
大学院を休学し、1年間プノンペンに行くことになりました。

現地ではODA(Official Development Assistance)事業のサポート業務に携わっていましたが、
もちろん下っ端中の下っ端なので、雑用もしっかりこなしていました。
オフィスの皆さんの優しさにも助けられながら、1年をすごしました。
結果、途上国に滞在して仕事をした経験は、自分にとってはかけがえがないものだったと感じています。
というのも、旅行でこのような場所を訪れることと、中長期的に滞在して仕事をすることは、
大きく違っていて、後者の経験をしないとわからないことが多いと感じるからです。

1年たった後日本に帰国し、今後のキャリアをどうするか、とても悩みました。
何も決まってない状態で、尊敬してやまない担当教授に相談したところ、
何も決まってないうちから何を悩んでいるの?
とりあえず就職も修士論文も博士課程の受験も、 全部やってみたら?
全部やってみてから決めればいい。
とアドバイスを貰い、とても納得感があったので素直に全部やりました笑

就職を決め、修士論文を書き、博士後期課程の合格も何とかもらった後に、
研究or国際協力 なのか、ビジネス なのか、とても悩みました。

大きく分けるとPublic SectorとPrivate Sectorの
どちらに進むか、ということです。

どちらが自分のやりたいことなのか、という意味では前者でした。
しかし、どちらが自分に向いているか、という意味では、後者だと直感的に思いました。
社会の中で、自分の価値を最大限発揮するためには、
後者を選ぶことは重要だと感じだのです。
その判断は、今でも間違っていなかったと思っています。

引用が多くて申し訳ないですが、ある書類に書いた自分の文章を引用します。

今私たちが普段から行っている行動や事業は、果たして社会的にどのような影響を与え、どれだけ意味があるのだろうか、それは持続可能な形態なのだろうか、というところに大きな問題意識を持っています。民間企業に勤務し、売上高や利益に注力しながらビジネスを推進する中、我々が社会に対して存在する意味を考えると、それだけではいけないのではないか、と強く思います。
 当然のことながら民間事業体として、売上高と利益の確保は必須。持続的に事業を推進するという意味でも、もっとも重要なことにはかわりはありません。一方、その資本主義型、言い換えれば、利益追従型・資本増殖型のビジネスモデルを突き詰めることだけで、中長期的に生き残っていくことができるのか、というところに大きな疑問符が残ります。私は、民間企業にとっても、また例えば先進国の”経営”という意味でも、それは難しいと考えています。
 売上高・利益の確保と社会貢献は相反する物と考えられ、実際にその場合も多くあります。逆説的に見ると、もしビジネスの中で双方を両立することができたらば、長期的に継続できるビジネスモデルを作ることができるのではないか、そしてそれを目指していくことが今求められているのではないか、と考えています。それはある意味、Public sectorとPrivate Sectorの性質を双方兼ね備えた事業体です。
 それは事業とCSR(Corporate Social Responsibility)を分けて考えるのではなく、事業自体が社会的責任を十分に負うということであり、その意味を事業自身で社会に投げかけることが、今求められていると考えます。事業としても、社会的意義としても、持続可能なビジネスモデルの形成を目指すために今我々ができることは何か、ということを真剣に議論する必要があります。
それはもちろん簡単なことではないですし、ビジネスに携わっている方々から見れば、
何を甘いことを言っているんだ、そんなことしていたら潰れる、と思われる方も多いと思います。

ただ、もちろん難しいことだとわかっていながらも、自分が社会に存在する上で、
自分がやっていることの意味をきちんと考えながら、それがどう社会に貢献しているか、
常に考えつづける必要があると感じています。

残念ながら2年ほど前にお亡くなりになったC.K. Prahalad教授が
在籍していたMichigan大学へ進学したいと
考えるようになりました(ほんとに落ちそうで危なかったですが。。。)

 【追悼】C・K・プラハラード氏[米経営学者]ドラッカーの“後継者”との対話を振り返る今後もどのようにキャリアを形成していくのか、
MBA生活を通してまだまだ書き綴っていきますね!

明日はAccountingの授業で神のようなオーラを放っていたMakotoです。
ご期待ください。 

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