2013年12月26日木曜日

自分が社会に残せるインパクト(GMBAブログ)

Keijiです
2013年が終わろうとしています。
今年は変化の年でした。そして本当に考える年でした。

今年最後の締めくくりとして、少し振り返りたいと思います。

大学生の頃は恩師から、身の丈が分かっていないと
アドバイスを受けました。
その時は意味がわかっていなかったものの、
自分ができないような目標を常に立て、
無謀と言えるような計画を見た恩師は、
それを事前に察知していたのでしょう。

大学院に行ってからも、
周りにいる優秀な同級生や先輩についていけず、
精神的にもかなり追い詰められていたのを覚えています。
英語も含め劣等感の塊からスタートした学生生活でした。
とにかくなんとかついていきたいと思い、
常にもがきながら過ごしました。

就職してからも自分にない才能を光らせる
同期たちに驚きました。危機感を持ち、
大きな組織の中であくせく働く自分の小ささに
葛藤を覚えながら、目の前のことを必死に取り組んでいました。
営業時代の上長から、「目の前のことに集中しすぎる傾向がある」
と指摘されたことがあります。
目標を達成することに集中しすぎ、
周りが見えなくなっていたのだと思います。

いろいろなところで出会い、
アドバイスをもらうことで
少しづつ少しづつ成長してきました。

そして現在。

半分以上のカリキュラムを終え、
MBAは、ただ資格として持っているだけでは、
個々の授業のTake Awayを最大化するだけでは、
なかなか価値や意味を最大化できないと感じています。
確かに、特にアメリカではMBA卒業後の平均年収は非常に高く、
それを求めている人も多くいます。
個人個人の価値観があるのでそれは否定できません。

しかし私が大事にしたいのは、
授業で学んだことや今まで経験したことをもとに、
出会った貴重な友人たちと、
自分がこの社会にどんな価値を残せるか、
私たちがこの社会に存在する意義を
どうやったら最大化出来るのか、ということです。

小さなことでも、大きなことでもいい。
私が携わる事業やプロジェクトが、
利益を出すだけではなく、社会や関わる人たちを
どのように変えて行くことができるのか。
どれだけ共感を呼び、周りの人たちを巻き込みながら、
意味のある価値を作ることができるのか。

窮地に立ったとき実際に
どのような信念を持って判断した戦略を
実行して行くのか、MBAでは教えてはくれません。
一部を除いて学校の教授は、
重要な決断をするビジネスの最先端にはいないからです。

培った自分の価値観を信じながら、
MBAで学んだことやネットワークをベースに、
リアルなビジネスの中で身を持って
実行していくことが、MBAを卒業する学生に
与えられた宿題であり、MBAを取得する価値だと思います。 

私は、個人の利益や組織のBureaucracyに沿った
判断・実行ではなく、自分の信じる
この価値観をもとに見極めていこうと思います。

2014年も少しづつ少しづつ成長していきたいと思います。
周りの方々にいろんな影響をもらったことに感謝をしながら。

皆様良いお年を。

Keiji

2013年12月13日金曜日

Journey Ahead(GMBAブログ)

Keijiです。

以前、Ross School of BusinessはBase of Pyramidで有名だという記事を書きましたが、先日秋学期の最後の授業が終わりました。

通常のビジネスで取り扱う戦略やフレームワークとは内容や方向性が違うので、戸惑うことがあったものの、Professor Ted Londonが授業中におっしゃっていた根底に流れる問題意識に深い感銘をうけました
例えば、このブログを読んでいる方々は、多くが日本人です。
その中には、裕福な人から貧しいと言われる人まで含まれていますが、Social Safety Net等もあることを考えると、多くの日本人が世界の中でも最も金銭的に恵まれた環境にあります(言い方に語弊がある場合はすみません)。一方で、それとは全く別の環境に産まれた人たちもいます。

「私も含めて恵まれた環境に産まれた人たちは、ただ運がよかっただけ」とProfessor Ted Londonは授業の中で強調していました。そのとおりです。

今後起こりうる大きな問題はなんでしょうか?それは人口問題です。
現在70億を越える人口は2050年には90億を越えると予想されていますが、プラス20億の人口は主に途上国から生まれます。貧困や環境問題が解決できない現在、この人口を今の社会が本当に支えられるかは極めて疑問です。


世界中で貧困撲滅や途上国支援に使用されている海外援助資金はいくらだか知っていますか?
年間で10兆円を超えます。なぜこのような莫大な資金が毎年投入されているのに、問題はなかなか解決されないのでしょうか?

この資金が"Independent"な状態で使用されていたからであり、これらを"Interdependent"な状態にする必要があります。つまり、”その資金は効果があるのか?”ではなく、”どのようにしたら資金をもっと効果的に使えるのか”という質問に変え、それらを最大化させる手だてを考える必要があるでしょう。その鍵になるひとつが、貧困を解決しながらビジネスを進めるBoPだと思います。

貧困問題をビジネスで解決しようというMomentumは上昇し続け、Base of Pyramidという言葉は日本人でも多くの方々が聞いたことがあると思います。

一方、BoPに対する批判の声も聞こえます。貧困層でビジネスをやることは、貧困を悪化させているのではないのか。よく聞かれるのが「Are BoP ventures good or bad for the poor?」という質問です。
しかし、人口問題も含め大きな問題に直面している中で、私たちが考える必要があることは
「How can BoP ventures work better for the poor?」ということだと、教授は強くおっしゃっていました。

MBAでは起業のアイディアを出すときはいつも聞かれます。「How do yo make money?」
事業をやっていく上でもちろん大事です。ですが、なにか私にはこれがしっくりきません。
私にとってもっと大切なのは「How do you create new innovation?」だと思います。

授業のなかで、実際に事業を行っているSustainable HarvestのPresident and FounderであるDavid Griswold氏や、VisionSpringのCOOであるPeter Eliassen氏を招いてお話を聞きくなかで、BoPに携わる方々は本当にInnovativeな事業をやっていると思いました。

自分に落とし込んで考えてみると、多国籍企業で事業を進めていく上では、売上や利益を出していくことは最も大事です。自分がその中の一員であり、ある程度大きな企業で働き、高い授業料を出してもらって勉強していることに責任を感じるとともに戸惑いも感じます。しかし私は、大きな事業を世界中で動かしている国際企業こそ、社会的に価値のある商品やサービスを生み出していく必要や責任があると心から思っています。簡単なことではないですが、このBoPの授業をもとに少しずつ具現化していきたいと思います。

Rossでは毎年BoPサミットという大きなConferenceが開催され、世界中から200名を越えるBoPに関係する方々が一堂に会します。http://www.bop2013.org/
Rossではこのような貴重な、考えさせられる機会にも参加しやすい環境が整っています。

Keiji 

2013年11月29日金曜日

1日に7回感動すること(GMBAブログ)

Keijiです。

今日は恩師から学んだ、心に刺さった言葉に関して。

「良い作品を作るためにはどうすればいいんだろう。。。」

18 歳から志したデザインの分野で、
日々学校でクラスメートと学校に泊まり込みながら、
悶々と悩んでいたことを、時折思い出します。

その頃、自分がまさかビジネスの分野で活躍しよう、
MBAにいこう、などとは想像もしていませんでした。

その時期から現在も一貫して感じるのは、18歳のときに恩師に出会わなかったら、
今の自分は全く違った人になっていたのだろうと思います。

大学学部時代は友人とともにデザイナーを志し、
デザインの基礎、例えば、彫刻、建築図面、色彩論、
プログラミング、コンピュータグラフィックス、 等を勉強し、
2年からはそれぞれの分野に分かれ、おおよそ3ヶ月毎に与えられる課題に対して、
時には徹夜し、寝袋で寝たりしながら作品作りをしていました。

私の恩師はグラフィックデザインの世界ではとても有名だった方で、
学部生に対してはとても厳しい方でした。
どれだけ(何日も)徹夜してアイディアを持っていっても、
面白くないものは面白くないと一蹴されました。
常にとてつもなく怒られていたという記憶が残っています。

そんな教授に、すばらしい作品をつくるためには
どうすればいいのか、と尋ねたところ、

「一日に7回感動しなさい」

と言われました。

それは、自分の感受性が豊かにならない限り、人の心を動かすような
作品は作れないということを意味しています。

それはデザインの世界でなくても同じだと感じます。

それが作品だろうか、事業だろうか、何かのプロジェクトだろうが、
新しいことを始めたり物事を前へ進める場合は、人の心を動かす必要があります。
それらに関わる人だったり、その商品を購入するConsumerだったり。

社会人になってからは、日々の忙しさとストレスの中にどっぷり浸かり、
自分が何に感動するのか、意識することがとても少なくなったと思いました。

時には時間を取り、何が自分の琴線に触れるのか、
どんなことに心を動かされるのか、足を止めて考えることも必要だと思います。

最近、GMBAの授業で学んだことを、自分の会社の現状と照らし合わせ、
何が問題で、何を変えなくてはいけないのか、日々考えています。

その中でも本当に大切なのは、「どんな商品をUserは本当に求めていて、
心の底から感動をするのか」ということだと思います。

それを実現するために必要なことを、卒業後に実行していきたいと思います。
自分が感動することを怠らないようにしながら。

Keiji

2013年11月15日金曜日

イノベーションは失敗から(GMBAブログ)

Keijiです。


Nobuさんが書いている通りWinter Termのクラス決めが始まりました。
Winterが終わると卒業式、その後Ross名物のMAPプロジェクトがあり、
7月の頭にGMBAプログラムは終了です。
先がみえてきたことにより、少し寂しい気持ちと、
MBAで得られる(た)物をどのように今後の活かすのか、
最近はより一層考えるようになりました。

少し時間が経ちましたが、先日の企業訪問について書いてみます。
私は主にシリコンバレーに行ってきました。
 
私が参加できなかったNew York編は下記のメンバーが書いているので、ご覧ください。
Expanding by Eiji
New Yorkツアー by Ken

*****

シリコンバレー、パロアルト、スタンフォード。
聞いたことはあるだけで行ったことはありませんでした。

「アメリカのMBAにいるのに、NYやシリコンバレーの
 会社に行ったことが無い???それはまずい。。。」

GEのジャックウェルチのアドバイザーもしていた、
Noel Tichy教授の一声からこのプロジェクトは始まりました。

参加する前の私のイメージは
 ーシリコンバレーは、新しいInnovativeな会社がうまれるところ。
 ーパロアルトって名前はFacebookの本を読んだときに聞いた地名。
 ースタンフォードは日本でも有名なアメリカの大学。
私の知識はこの程度でした。回った企業は下記の企業です。

  • Job Train
  • Qualcomm
  • eSilicon
  • Ikanos
  • Stanford Engineering School
  • Intuit
  • IDEO
  • Solazyme
  • Xero
どの訪問でもTichy教授のおかげでCEOなど会社の重要な人物と会うことができ、
シリコンバレーで会社を経営することについて
十分な時間を取って議論ができたことは、きわめて刺激的な経験でした。

よく言われる「シリコンバレーでスタートアップしたら、失敗は悪いことではない」
というのはどの会社をみても事実でした。どんどん挑戦し、失敗したら次にいけばいい。
そんな雰囲気から、あたらしいクリエイティブなアイディアを生み出し続ける、
大きなうねりを感じました。

自分の今までのビジネスのあり方を振返ってみても、
失敗しそうなプロジェクトを批判したり、成功する確率が低いものを
潰すようなことをしてしまったことを覚えています。

そんな余裕が無い状況から、すばらしい商品のアイディアができるのでしょうか?
絶対できないですよね。すばらしいアイディアを創出し、
失敗を恐れずに実現していく環境を率先して作っていくことが必要だと強く思いました。

下記に訪問先の会社で印象的だった部分を書き出してみます。

Intuit(アメリカで30年継続してNo1の会計ソフトを作っている会社)では
CEOといろいろな議論を交わしましたが、
継続的にすばらしいアイディアを商品に活かすこと、また
トップマネジメントも含めて消費者のことを本当に深く理解することに、
なみなみならぬ努力をされていることが印象的でした。
というか、アメリカ、シリコンバレーで、ある分野でずっとNo1であることって、
極めて難しいことだと思います。今回お会いできたCEOも6人目。
すばらしい会社にはすばらしいCEOがいるんだなぁと思えるほどのすばらしい方でした。DSC03801 copy

Xero(Intuitの競合でどんどんシェアを伸ばしている会社)。
ここでは、Ross School of Businessの 卒業生が働いているのですが、
Intuitを越えるようなユーザビリティを持ったソフトウェアを開発しており、
先日、10/14に$150 Million(約150億円)をベンチャーキャピタルから調達したとのこと。
今後、すばらしいCEOをもつIntuitと、飛ぶ鳥を落とす勢いのXeroの一騎打ちが、
どうなるか、興味深く観察しようと思います。

だだっ広い会社にはビリヤード台も。DSC03834

向きが逆ですが、デッキから見えるサンフランシスコの景色は最高でした。
DSC03836

Rossのアルムナイが事業について細かいところまで答えてくれました。
DSC03840


IDEO今回のトリップで一番行きたかった場所。
私がグラフィックデザインを学んでいたときから興味津々の会社。
パロアルトのオフィスはまるで大人の幼稚園。
最初のマイクロソフトのマウスも最初のアップルのマウスも、
実はIDEOがデザインしたものだとは知らなかったです。

入り口の建物。確か5つくらいの建物に分かれていて、それぞれで違うプロジェクトを進行中。
 

入り口を入るとこんな待合室。真ん中にあるテーブルは円形の紙で、お絵描きができます。
DSC03814

撮影は禁止でしたが、大きな工房があったり、新しいおもちゃを開発するブースがあったり、
いままでにない医療機器を開発する場所があったり。
面白すぎて、興奮しっぱなしでした。なんて会社だ!
ちなみにIDEOに関しては日本の書籍もあるので気になる方は読んでみてください。

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コンサルティング業界のかたには、この記事もおもしろいですね。
地下鉄の自販機の売り上げをアップさせた、IDEOのユニークな行動観察調査手法

Stanford Engineering School
そんな自由な風土や、新しい発想を生み出す源泉は、
やはりスタンフォードから来ていると思いました。
訪問したのはMBAではなくて、Engineering School。
自分の会社にもいろいろと取り入れたいと思うほど、
興味深い場所でした。


中に入ると、取り外しできるホワイトボードがいっぱい置いてあります。DSC03772



こうやって壁に引っ掛けて使います。立って議論し、アイディアを書いていく。
必要であれば追加。何日間も議論がある場合は取り外してまたかければ良い。
壁に書くと消さないといけないですよね。
せっかく出てきた貴重なアイディアをどのように活用するかという点で、
とても優れているやり方だと思いました。
DSC03776

思いついたらすぐ作る。Quick Prototypingは基本ですね。
すぐにできるように色々な素材がおいてあります。
DSC03779

ここはちなみに教授の部屋。普通の人なら嫌がりそうですが、
オープンで、何でもすぐに相談できるこの環境こそ、
Stanfordの強さだと思いました。
DSC03782

ここで紹介したのは一部で、まだまだここには書ききれないほどの経験を、
この短い期間でしました。GMBAは本当におもしろいです。 

Keiji

2013年10月31日木曜日

合格体験記 -- Keiji(GMBAブログ)

Keijiです。

Fall B(秋後半)のタームが始まりました。
アナーバーもすっかり秋の様相です。

さて、Naoさんに、「誰も合格体験記つづいてくれない。。。」と言われたので、
続きます。Naoさん、私のところで止めてすみませんでした。
(Naoさんの合格体験記はこちら) 


2013年4月下旬 社内で回ってきた社内公募留学の案内にふと気付く。
そういえば、営業から本社に異動したときに、
社内MBA留学について人事の担当者に質問して、
「それは相当難しいから期待しないで。。」みたいなことを
言われたことを思い出す。。。撃沈。

2013年5月初旬 突然上司に「公募留学に応募したい」と伝え、
なぜこんなギリギリに、、、、と言われる。
いつも行き当たりばったりで申し訳ないと反省する。すみません。

Big Bossと面談。「相当むずかしいよ?」と言われる。
「ダメで元々です。受からないと思うが、取りあえず全力でやらしてほしい」 と強くお願いする。応募の許可をいただく。本当に感謝。

GWの大半を、応募書類作成に費やす。すこし息抜きに遊ぶ。
毎年行っている旅行はやめる。
 
2013年5月中旬 社内留学応募書類提出。合格人数は会社全体で「若干名」との記載あり。
まず受からないだろうと思いながら、応募書類は渾身の力を込めて書く。
社費MBAを修了した先輩にヒアリングする。
何回も応募して、受からない人も多いと聞く。

2013年6月 書類選考合格通知がくる。奇跡の一回目が起こったと思う。
この時点でMBA受験の厳しさは知らない。
今思えば、本当にバカだったと思う。

2013年7月 一次面接面接。
応募書類に書いた熱いはずの思いを伝えようとするも上手くしゃべれず。
MBA応募の意義的なところでは、最悪の結果だったと思う。。
面談の後半は、普段の業務について。自分がやってきた業務の内容や、
工夫について話す。ここは好感触。
面談の最後に「がんばってくださいね」と言われる。
どういう意味だろうと考えるが、よくわからず。

2013年7月下旬 一次面接通過の連絡がある。奇跡の2回目。
8月下旬にもう一度面接があるときく。
どうやらそれが最終っぽいと感づく。
この時点でTOEFLは遠い昔に受けただけ。GMATは存在すら知らない。

2013年8月初旬 最終面接。部屋にいくと、Super big bossがいる。
一瞬緊張するも、もう失うものは無いと、思ったことを全部いう。
失礼なことをいって落ちたのならもういいと、なぜか割り切る。

2013年8月下旬 社内公募留学合格通知を貰う。奇跡中の奇跡が起こる。
GMATとはどういう試験なのか調べる。いまさら調べるという馬鹿丸出し。
この時点でMBA受験の準備を始めることは無謀だと今更気づく。
とりあえず受かるまでほとんど寝ないこと、予定は全部断ることを固く誓う。
禁酒も開始。

2013年9月初旬 GMATを受験するも何をいってるのかほとんどわからず。
今思うと当たり前。点数は悲惨。GMATのスクールに通いだす。
この時点でTOEFLを甘く見る。受験するも点数は出ず。。。。

2013年10月 途方にくれる。数々の人に相談する。
選択肢は、点数が出るかわからないがギリギリまでスコアメークをねばって、
アメリカのMBAスクールに応募するか、
受験時期をずらしてヨーロッパのMBAに応募するか。
もともと会社の規定で1年のプログラムにしか参加できないので、
ヨーロッパのほうが候補は多い。

2013年11月 TOEFLが少しずつ伸びてくる。GMATは困難を極める。
それにもかかわらずEssayに着手。
エッセイカウンセラーをつけないことに決める。
今思うと、これも無謀な決断だと思う。 

2013年12月 GMATもTOEFLも点数は伸びきっていないが
ギリギリまで受験を続けることを約束した上で、
ROSS GMBAに応募。A校、B校の出願準備も進める。
言い訳にしか聞こえないかもしれないが、準備が遅れてるので、
英語のスコアメークの猶予時間がほしいとどの学校にも強くリクエストする。

2013年12月中旬 ROSS GMBAのインタビューに呼ばれる。
ただ、英語のスコアメークに自信がなく、
受験を1年先にしたいと事務局に連絡する。
「どうなるかはわからないが、まずは今年受験してみてほしい」 と
応援される。もうなるようになれと、面接も終了。結果を待つ。

2013年12月下旬 A校のAlumniイベントに参加。人から校風に惹かれる。
その直後、A校の書類の通過、インタビューの依頼がくる。 
B校は社会人歴が足りないので断念する。
ヨーロッパのC校D校E校のEssayを開始。

2013年1月初旬 Ross GMBAから合格通知を貰う。奇跡の4回目が起こる。
このプログラムのメリットは合格してから入学までがとても短いことだと思う。
空白時間が短いため、次のキャリアステップに進みやすい。
私はできるだけ早く次のSTEPに行きたかったこともあり、入学を決意。

2013年1月中旬 はじめてクラスメートと合う。 なぜか初日なのにSeanとそりがあう。

2013年2月 合格決定から入学まで期間が短いことで、後任探しや引き継ぎで、
上司やチームに迷惑をかけまくる。。。本当に申し訳なかった。
受験後、全力で引き継ぎをやることを誓う。睡眠がとれない。
さすがに体調がおかしく、会議中にめまいがする日々がつづく。

2013年2月下旬 体調が最悪のなか、Ross MBAの最初のSession、韓国へ出発。
授業中もくらくらしたが、授業の日々が始まる。。。。

普通のひとより短期間で受験生活を終えましたが相当体的にはきつかったです。。。。
MBA受験をする方は、できるだけ十分な受験期間をとってくださいね~ !

Keiji 


2013年10月19日土曜日

苦手なものを克服 vs 得意な分野を強化(GMBAブログ)

Keijiです。


Fall Aももうすぐ終わり、1週間ほどの休みになります。
Mitsuさんも書いているとおり、この期間休みを返上して、
企業訪問に行ってこようと思います。


基本的に会社派遣のGMBAは、Recruiting活動もしていない生徒が多い中、
先生方が「アメリカにいるのに、シリコンバレーやニューヨークの企業にいったことがないのは問題だ!」という発想のもと提案してくださいました。費用は各自(各企業)持ちですが、
このような企画がされるのも少人数制のGMBAの強みなのではないでしょうか。 


***********


さて、今日は「苦手なものを克服するか、得意な分野を強化するか」に関して。

誰もが得意なものと、苦手なものを持っていると思います。


MBAに私費で来る学生は、就職活動がとても重要で、一番重要な目的だと思います。。
つまりMBAの高い学費の分をすぐに稼げるほどの高給な仕事を獲得することを狙っています。
少なくとも私にはそのように見えます。


つまり例えば、Investment Bankerになりたい人は主にFinanceの授業を受講。
“MBAでFinanceを学んできました!!”と胸を張って言える経験値を蓄積しようとしています。


消費財の業界に行きたい人はマーケティング、
コンサルタントになりたい人はストラテジー、
起業に興味がある人は、アントレプレナー関連の授業、という具合です。


まぁ限られた時間の中で何をどう取るかは人それぞれですが、
僕から見ると「もったいない!」と思います。


せっかく自分のもともとの業界や職種で、得られなかった経験や授業が、
しかも高度なレベルでまわりに転がっているのに、
それを見ないふりして自分の得意分野ばかり強化する。

もったいない!


私はMBAは、自分が苦手としている分野に挑戦する、
絶好の機会だと思っています。


私のバックグラウンドは、グラフィックデザイン、開発経済学(マクロ、貧困削減)、
マーケティング、戦略、ですが、今はファイナンスに挑戦しています。
もちろん全部の授業がファインスではないですが、
今まで自分が知らなかった切り口で、社会や企業をみることができ、
とても大変で難しいのですが、めちゃくちゃ興味深いです。


授業の最初では、まぁ先生が何をしゃべっているかチンプンカンプンで、
本当にどうなることかと思いました。。。。。
しかし、そのあと一つ一つわからないことを潰していき、
質問し、理解し、反芻することで、自分の体にそのエッセンスが流れ込んでいることがわかります。


もちろん、まだまだ初心者なので、何か質問されてもわからないことが多いですが、
重要なのはエッセンスを身につけることで大きな枠組が理解出来ていれば、
今後何かファイナンス関連の議題で判断を求められても、
時間をかけたり、調べたりすることで、対応することができると感じています。

どんな企業でもファイナンス関連で経営判断をすることは往々にしてあります。
例えば、会社の社長やトップマネジメントになる場合でも、
どれか一つの分野に目をつぶって正しい判断が出来るとは思えません。
MBAは成功体験を得る場所ではなくて、いっぱい失敗して多くを学び、
社会に戻ったあとに、同じ失敗をしないことだと聞いたことがあります。


まさにそのとおりだと思います。
MBAは、苦手なものを、苦手なじゃないものに変える、
絶好の機会だと思います。

限られた機会を存分に活用し、たくさんのことを吸収したいと思います。

Keiji 

2013年10月3日木曜日

後悔するならすぐ辞めろ(GMBAブログ)

Keijiです。

崩していた体調も、だいぶ整ってきました。
ちゃんと食生活のバランスを保つことと運動を継続することが必要ですね。
日本にいた時みたいに、遅くまで飲み歩いたりすることは少なくなったので、
肝臓は元気になってそうですが。。。


さて、今日は盛田昭夫氏の格言について。


“ 私は新入社員の入社式でいつも次のように言うことにしている。
 「君たち、ソニーに入ったことをもし後悔するようなことがあったら、
 すぐに会社を辞めたまえ。人生は一度しかないんだ」”


私はこの言葉が大好きです。


だれでも自分の人生の帰路に立たされた時、迷い、悩み、何らかの決断をします。
後悔し続けるより、別の道を選んだほうがいい時だってあるはずです。


私も今までキャリアを考える中で、多くのことに悩んできましたが、どの判断も後悔していません。
なぜなら後悔していたのならば、その時点で変更を加えていたはずです。


色々考えたのちに、最後は直感で決めることが多いのですが、
集中して悩んだ先に見える判断は、大概あってることが多いと思いますし、
きちんと考えて出した結論はたとえ期待値と違っていても、後悔することは少ないです。

20120117nakata04



















選択をする上で私が重要だと思うことは、いかに自分のやっていることに情熱を持てるか、だと思います。


Steve JobsがStanfordで行ったスピーチの中にもこのような文面があります。


"I was lucky — I found what I loved to do early in life."


どんな給料が良くとも、どんなにその他の条件が良くとも、情熱を傾けてやれない仕事では、
何か新しいうねりが起こることはないと思います。

まわりには条件ばかりに目を奪われている人が多いとおもいませんか? 

人生は一度きり。
何か情熱を傾けられることを見つけた人が、本当は一番幸せなのかもしれませんね。


MBAに来るという選択は、選択という意味では小さいことかもしれませんが、
授業や活動をしながら本当の自分は何に情熱を向けたいのか、
考えるいいきっかけだと思います。

GMBAでは、仲間とそんなことについて深く語り合える環境が整っています。
GMBAやRossのコミュニティーが、情熱であふれた人にとって魅力的な場所になるようにしていきたいと心から思います。

Keiji

2013年9月19日木曜日

変化を恐れること(GMBAブログ)

Keijiです。


選択コースがはじまり、毎週後半に疲れがたまって機能停止に陥っています。
授業を受けているときは、のっているので疲れながらも
集中力を保つことができるのですが、
後半になると疲れがどっと出て、動けなくなります。。。
なかなかバランスをとることが難しい。
如何にこれらをコントロールするか最近の課題です。

******
さて、今日は変化について。


事業を成功させること、続けて行く上で必要なものは、
変化を恐れずに、果敢に挑戦することだと思っています。


Organizational Behaviorの授業の中でも学びましたが、
人や組織は変化を嫌がります。
その姿勢が必ずと言っていいほど
未来の可能性を潰していくことに繋がります。


よく私が質問をします。


「これはなんでこの数字なんですか?」
「根拠はなんですか?」


もっとも私が嫌いな答えは


「これがルールだからです」


根拠のないルールに意味はあるでしょうか?
そういう場合、大概根拠はなかったり、もしくは知らなかったり、
調べようともしなかったりする場合が多いです。


もちろん現状を変えていくことは大変だと思います。
通常以上に手がかかるし、時間もかかることになると思います。
まぁ多くの人に反対されるし、抵抗にあいます。


しかし、変化を求めなくなったら組織は終わりだと思います。
今までに、そんなチームや人々を多く見てきました。


そんな組織の体質をどうやって変えていくのか。
変化を起こすために必要なものは何なのか。


そんな簡単なことではないですが、
常にそれらを意識し続けることがとても重要だと思います。


組織的にどうやってそれらを変えていくのか。
いまもまだまだ模索中です。
卒業までに何らかの答えを出したいです。

Keiji

Change

2013年9月5日木曜日

Devil's Advocate(GMBAブログ)

Keijiです。

人間は弱い生き物です。
自分の精神の弱さを見ていると、つくづくだめだなぁーーと思うところが多々。

一般的にも、例えばダイエットしようとしているのに食べてしまったり、
仕事をばれないようにさぼってしまったり、
目標を達成するためにできることをしきれなかったり、っていいうのはよく聞きますね。
そんなこんなで、この分野ではいろんな自己啓発本が出ていますし、
メールでの配信や、セミナーさえあるようです。
まぁ実際には、それらを読んだり参加しても、
そんなに効果がすぐにでるものではないです。

この視点で自分の仕事を振返ってみた場合、
弱い自分を放っておくと業務上の詰めもあまくなり、
中途半端な成果しか出せないことが往々にしてあります。

そんな時に必要な視点が、Devil's Advocateです。
わざと反対の立場をとる、ということ。

いつもいつも忘れてしまいがちになるんですが、
これってすっごい大事です。つまりは究極の客観的視点。
反対の意見をもったとき、もたれたときに、それに対して自分の主張を、
論理的かつ明確に主張し、説明することができるかどうか。
実は結構難しいです。

それは人に対してもそうですし、自分に対してもそうです。

僕も元来、仕事のクオリティーが低いときが多く、
様々な質問や批判が投げかけられたときに、
適切に応答や返答ができないことが多々ありました。

それは実際にそのプレゼンテーションが始まる前の段階では
オーディエンスが何を感じるのか、懸念に思うのか想定できていないということです。
そんなんでいいと思いますか?ダメです。

自分の戒めでもあるのですが、何が起こるのか、
何が求められているのか、何が必要なのか、
相手やお客様の立場になってできるだけ具体的に想像し、
吟味した上で成果物を作らないと、
良い物なんてできやしません。

授業にでているときも、仕事中に会議に出ているときも、
友人と会話しているときも、常に考えてクセをつけると、
自分のものになり、自分の仕事の質もあがるし、
相手が何かおかしなことを言っているときに適切な指摘ができるようになるでしょう。

ただ、あんまりDevil's Advocateの発言をしすぎると、
うざいと思われるので気をつけてください。
そこはCommunication能力を問われます。

GMBAは世界のどんなMBAよりもクラス内の関係が密なプログラムです。
アジア人よりの構成になっているのは良いところもあり、
悪いところでもあるとは思いますが、
密な人間関係から産まれるDevil's Adocatesを最大限発揮させ、
それぞれのメンバーがお互いを刺激し合いながら、
切磋琢磨できる環境が整っていると思います。

選択授業が始まって、涙が出そうなくらいヘトヘトですが、
存分に楽しむっきゃないですね♪
いつもそんな視点を忘れずにがんばって行きたいと思います。

Keiji 

2013年8月22日木曜日

生みの苦しみ(GMBAブログ)

Keijiです。 
コアクラスが終わって今頃クラスメートたちは、 
短い休日を楽しみ、溜まった疲れを解き放つために、 
世界各地に飛び散っていることだろうと思います。

私は少しの間ですが、ニューヨークへ来ています。
11年ぶりの訪問でしたが、以前は改修中だったMOMAにも行くことができました。
忙しい中、現地で相手をしてくれた 
えいこさん、みさきちゃん、ありがとうございました。 
たくさんのいい刺激をもらいました。 

今回はいろいろな人と話していて気づいた部分を書きたいとおもいます。 

コアクラスが終わり、選択科目がもうすぐ始まります。 
ある人は専門性を伸ばすために自分のバックグラウンドを強化する。 
別の人は視野を広げるために、様々なジャンルにチャレンジする。 
自分の今後目標とするキャリアパスのための選択をしています。 
どんなジャンルにおいても、ある道を極めようとした時に、 
共通する部分があると思いました。 

「生みの苦しみ」 

私がデザイナーを志していた時、
常に斬新な表現を生み出し続けることは 
本当に大変なことだと感じました。 
その後、研究者になることを考えてた時は、 
今までにない新しい提案や切り口を見つけるのに、 
四苦八苦していました。 
ある研究者は、それを茨の道だとおっしゃっていたのを覚えています。 
今の会社に入って感じたことは、 
今までにない新しい商品で 他社に対して圧倒的な差異化をはかるのは、 
簡単なことではない、ということです。 

それぞれ、その提案に価値があり誰も考えたことがなく、 
それらが適切なタイミングかどうか(早くてもおそくてもだめ) が
極めて重要な点で共通することだと思いました。 

要はつまりどれを選んでも同じってことです。 

大切なことは、いかに自分にあっている分野を選んで、 
そこで活躍できるか、ということだと思います。  

自分にあっているものを選ぶ方法は? 
何にでも果敢にチャレンジし続けることしかないですね。
自分にも言い聞かせながら。 
やるっきゃないっす。 

Go blue!!

Keiji

2013年8月8日木曜日

チームの能力を最大化すること(GMBAブログ)

keijiです

「ケーススタディーってどうやって進めてるの?」
今週末に引越しを控えているのに、
忙しいのを言い訳に、荷物をまとめる気がしなくて困っています。
引越しといっても歩いて10分ほどの距離の場所ですが。。。

最近、アナーバーもだいぶ涼しくなってきました。
あれ、でもまだ8月なのに。。。。
つまり、極寒の冬への恐怖が日に日に増してきています。。。

***

さて、本題へ。

コアクラスを通し、ほとんどの授業において、
グループで問題を解決することが求められています。
どのMBAコースでも求められることです。

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特にケースを使った授業では、グループワークの比率が高く、
さまざまなメンバーとチームで一つのことに取組みます。

このクラスに所属するメンバーは、優秀な人が多いのですが、
一人ひとりが優秀であればグループワークはうまくいくのでしょうか?
それはまったくの誤解です。

一人ひとりが素晴らしい方々なのに、全然最後まで結論がまとまらず、
逆にそれぞれが勝手なことを主張して、歯車が噛み合わない場合もあれば、
当初はうまくいくか疑心暗鬼だったにもかかわらず、議論が面白いくらいに噛み合い、
テンポも良くて、全メンバーのコンセンサスを得ながら最大の効果が発揮出来る場合もあります。

それは、人と人の組み合わせがどのように効果を発揮するのか、ということなのですが、それを事前に把握するのは割りと難しいと思います。

社会で活動するためには、一人でなく様々な人々と関わりながら、
チームで物事を前に進めていきます。
そのチームメンバーのシナジー効果を最大化することは、
どの組織においても重要な課題です。

  • ある人は強引に議論を自分の意見へ持って行きたい。
  • ある人は全然違う方向へ持って行きたい。しかもゆずらない。
  • ある人は全然話を聞いていない。
  • ある人はそもそもやる気がない。
  • ある人は計算が強い。他は弱い。
  • ある人は文章を書くのが強い。他は弱い。
  • etc...
事例を挙げだしたらキリがないくらい様々なタイプの人々と、
これから関わりながら、一つのチームとして、
一つの物事の対して判断をしていかなくてはいけません。

そのためには、それぞれのメンバーの特徴を掴み、
各メンバーの秀でている部分を見つけ、
それをグループの力として活用する
ところまで、
導いて行く必要があると考えています。
    私自身それらをどうやっていくのか、まだまだ精進しているところですが、
    グループワークを通して、実際に多くの人びとと深く話し、多くの学びがあると感じています。

    ここの部分はある程度経験値がものをいう側面があります。
    今後もできるだけ多くの組み合わせを経験し、多くの経験値を蓄積していきたいと思います。

    マーケティングのクラスもあと少し。
    頑張りながら楽しんでいきます。

    keiji