2013年5月30日木曜日

一回きりの人生どう楽しむか?(GMBAブログ)

Keijiです。


今日は"一回きりの人生をどのように楽しむのか"について書いてみます。


これまで数ヶ月に渡り、クラスメートでこのブログを書き綴ってきましたが、
本日で三ヶ月に渡るGMBAのアジアセッションが終わりました。
今日は午前中にManagement Accountingの最終テストが終わり、
今は帰りの飛行機の中で、終わってしまったアジアでの生活を
噛み締めながらこれを書いています。
DSC_0263


今までの授業や生活の内容は各人が様々な角度から書いてきましたが、
ここではアジアセッションを振り返った上で私が感じた想いを、
若干重複する部分はありますが、書いてみたいと思います。


私たちクラスメートは、多種多様なバックグラウンドを持っていますが、
それぞれ違う理由でRossのGMBAを選びました。


一週間後から始まるアメリカでのMBA生活は、ある意味一般的なものだろうと思います。
それとは違いこのアジアセッションは、Ross School of Businessの授業の内容を
そのままアジアに持ってきて、それぞれの土地の躍動する経済や文化を、
直接肌で感じながら授業を進める、面白いプログラムです。


しかし、実際にアジアセッションを経験してみて、
このプログラムの最も大事なポイントは別にあると思いました。
(学校の見解ではありません。私の個人的な見解です)


このアジアセッションは、ある意味"共同生活"をするような場所で、
朝起きてから夜寝るまで、これでもかってくらい時間を共有します。
寝てる以外の時間すべてです。もはやふつうの家族以上です。


あるときは授業の合間に、メーカー出身のクラスメート間でメーカーバトルが始まったり、
あるときはコンサルタントへのメーカーからの攻撃が始まったり、
時にはバカな話をしたり、奥さんや旦那さんや恋人の話をしたり、
別のときには世界経済の話をしたり、今後の人生プランの深い話をしたりします。


国籍を問わず、どれだけ忙しくても話す時間をとって、
くだらないことから真剣な話までとことん話します。


昨日は最終テストの準備が深夜までかかりましたが、
30分一本勝負という名目のもと、そのあと夜な夜な語り合っていました。
(テストの出来は大丈夫だと思います。。)


この濃密さは、他のどのMBAコースでも得られないと断言できるほどです。


一回きりの人生における最高の戦友ができる場所ですし、
これからのアメリカでの勉強だけでなく、卒業後も間違いなく続く、
強力なネットワークです。


私たちが生きている中で使える時間は限られています。
そして限られた人生を如何に濃密に過ごすかは、
各々がどうチョイスをするのかにかかっています。


帰路に立たされた時、判断をする必要に迫られますが、
私はこのプログラムを選んで本当に良かったと、心から思います。


アメリカではクラスメートが、40人から500人越まで増えます。
また様々な人にめぐり合うことが出来るでしょう。


アジアセッションを通じて、
いろんなことに必死に取り組み、切磋琢磨できる友人を、
もっともっと増やしていきたいと、強く感じるようになりました。


このあとのMBAライフもとことん頑張って、とことん楽しみたいと思います。


Keiji

2013年5月16日木曜日

MBA受験について(GMBAブログ)

Keijiです。

第4回目の投稿です。
今回は、MBA受験について書きたいと思います。

MBA受験の一般的な情報についてはググっていただければ
山のように出てきますので、ここでは私の経験を元に書いてみます。

MBA受験は私にとっては非常に大変なものでした。

バックグラウンドによって変わる部分はありますが、
おそらく多くの人にとって簡単なものではないとおもいます。
特にわたしのような純ドメ(帰国子女でないこと)のような人は、
苦労してないという話は聞いたことがありません。
一方苦労するということは、その分間違いなく
Take Awayも多いということです。

MBA受験は一般的に、
  • 英語のスコアレポート(GMAT, TOEFL等)
  • エッセイ
  • 推薦状
  • インタビュー

の四つの準備が必要です。
それ以外にも、
  • 費用の準備
  • 家族の理解
も重要です。

どれももちろん大変なのですが、帰国子女でない限り、
英語のスコアをあげることは非常に苦労します。
私がとても苦労した英語のスコアメイクについては、
一般的なやり方があるので、ここでの多くを語りませんが、
MBA受験ではここに多くの時間を費やします。
合格をもらった同級生や卒業生を見ていても、
もう二度とやりたくないと言っている人が多数です。
お金と時間と精神力への大きな投資が必要です。

一方、エッセイについては、
エッセイのカウンセラーを雇うことが多く、
その費用ももちろんかかります。

私が感じたのは、エッセイというのは就職活動で書いた
エントリーシートのとっても大変なバーションという感じです。

限られた文字数の中で、自分の核心に触れるような質問に対して、
最大限適切な記述をする作業というのは、大変でもありますが、
自分の中の考えを、改めて振り返る、まとめるという意味で、
とても大事なものだったと思いました。

このブログも一部そうですが、
普段考えていることをなるべく深く振り返ったり
文章に書きだしてみることって、
今後の自分のキャリアや人生を考える上でも
とてもいい機会だと痛感しています。

私の場合は、就職活動のエントリーシートや面接もそうでしたが、
エッセイを書いている途中から楽しくなってきて、
どうやって修正してより良いエッセイを作ることができるのか、
限られた時間の中で、もくもくと考えていました。
(良いエッセイだとは口が裂けても言えませんが、、、)

つまり、MBA受験に言えることは、この過酷な受験プロセスを、
如何に楽しむのか、にかかっているのではないかと思っています。

同じことを嫌々やっている人と、
楽しんでやっている人の生産性の間には、
大きな差があると思いませんか?

Stay foolish, stay hungryでいるためには、
Keep enjoying が重要だと思います。

次回は、どんな時にも動揺せずドンと構えているMakotoです。
お楽しみにー!
Keiji

2013年5月2日木曜日

社会に貢献するということ(GMBAブログ)

Keijiです。
先週日本セッションが終わり、
大気汚染と鳥インフルエンザが不安な中ですが、
3日後には中国セッションのため北京に向かいます。

今回はKeijiの3回目の投稿です。
1回目2回目からの続きを書かせて頂きますね。

****

前回は、何故私が”デザイン→国際協力→研究者ではなくビジネス”という
キャリアの変更をしてきたのか、前半部分を書かせて頂きました。

今回は 
”国際協力→カンボジア→研究orビジネス”と変化があり、
社内留学選考への応募も含めた、MBAに至るまでの流れをご紹介します。 

なんとか涙ながらに大学院へ進学した後、
全て英語でしかも、大学院からはじめての経済学ということで、
最初の授業は内容の10%も理解できず、
呆然としていた記憶があります。

ボロボロになりながらなんとか授業をこなしていく中で、
私と違い、それぞれの専門(教育、経済、法律、農業、保健、等) を
大学時代から継続的に勉強しているクラスメートを観察する中で、
自分のキャリア形成が如何に遅れているか、焦りを覚えていました。

特に、私も国際協力活動はしていたものの、
国際開発・国際協力の分野にとても重要な
途上国での現地経験が全くない状態で議論や勉強だけ進めても、
あまり意味が無いと強く思いました。

幸いにも某独立行政法人のカンボジアオフィスのポジションに合格し、
大学院を休学し、1年間プノンペンに行くことになりました。

現地ではODA(Official Development Assistance)事業のサポート業務に携わっていましたが、
もちろん下っ端中の下っ端なので、雑用もしっかりこなしていました。
オフィスの皆さんの優しさにも助けられながら、1年をすごしました。
結果、途上国に滞在して仕事をした経験は、自分にとってはかけがえがないものだったと感じています。
というのも、旅行でこのような場所を訪れることと、中長期的に滞在して仕事をすることは、
大きく違っていて、後者の経験をしないとわからないことが多いと感じるからです。

1年たった後日本に帰国し、今後のキャリアをどうするか、とても悩みました。
何も決まってない状態で、尊敬してやまない担当教授に相談したところ、
何も決まってないうちから何を悩んでいるの?
とりあえず就職も修士論文も博士課程の受験も、 全部やってみたら?
全部やってみてから決めればいい。
とアドバイスを貰い、とても納得感があったので素直に全部やりました笑

就職を決め、修士論文を書き、博士後期課程の合格も何とかもらった後に、
研究or国際協力 なのか、ビジネス なのか、とても悩みました。

大きく分けるとPublic SectorとPrivate Sectorの
どちらに進むか、ということです。

どちらが自分のやりたいことなのか、という意味では前者でした。
しかし、どちらが自分に向いているか、という意味では、後者だと直感的に思いました。
社会の中で、自分の価値を最大限発揮するためには、
後者を選ぶことは重要だと感じだのです。
その判断は、今でも間違っていなかったと思っています。

引用が多くて申し訳ないですが、ある書類に書いた自分の文章を引用します。

今私たちが普段から行っている行動や事業は、果たして社会的にどのような影響を与え、どれだけ意味があるのだろうか、それは持続可能な形態なのだろうか、というところに大きな問題意識を持っています。民間企業に勤務し、売上高や利益に注力しながらビジネスを推進する中、我々が社会に対して存在する意味を考えると、それだけではいけないのではないか、と強く思います。
 当然のことながら民間事業体として、売上高と利益の確保は必須。持続的に事業を推進するという意味でも、もっとも重要なことにはかわりはありません。一方、その資本主義型、言い換えれば、利益追従型・資本増殖型のビジネスモデルを突き詰めることだけで、中長期的に生き残っていくことができるのか、というところに大きな疑問符が残ります。私は、民間企業にとっても、また例えば先進国の”経営”という意味でも、それは難しいと考えています。
 売上高・利益の確保と社会貢献は相反する物と考えられ、実際にその場合も多くあります。逆説的に見ると、もしビジネスの中で双方を両立することができたらば、長期的に継続できるビジネスモデルを作ることができるのではないか、そしてそれを目指していくことが今求められているのではないか、と考えています。それはある意味、Public sectorとPrivate Sectorの性質を双方兼ね備えた事業体です。
 それは事業とCSR(Corporate Social Responsibility)を分けて考えるのではなく、事業自体が社会的責任を十分に負うということであり、その意味を事業自身で社会に投げかけることが、今求められていると考えます。事業としても、社会的意義としても、持続可能なビジネスモデルの形成を目指すために今我々ができることは何か、ということを真剣に議論する必要があります。
それはもちろん簡単なことではないですし、ビジネスに携わっている方々から見れば、
何を甘いことを言っているんだ、そんなことしていたら潰れる、と思われる方も多いと思います。

ただ、もちろん難しいことだとわかっていながらも、自分が社会に存在する上で、
自分がやっていることの意味をきちんと考えながら、それがどう社会に貢献しているか、
常に考えつづける必要があると感じています。

残念ながら2年ほど前にお亡くなりになったC.K. Prahalad教授が
在籍していたMichigan大学へ進学したいと
考えるようになりました(ほんとに落ちそうで危なかったですが。。。)

 【追悼】C・K・プラハラード氏[米経営学者]ドラッカーの“後継者”との対話を振り返る今後もどのようにキャリアを形成していくのか、
MBA生活を通してまだまだ書き綴っていきますね!

明日はAccountingの授業で神のようなオーラを放っていたMakotoです。
ご期待ください。