2014年4月12日土曜日

日本のグローバル競争力(GMBAブログ)

Keijiです。

たまに聴講で出席しているGlobal Strategyという授業で、

Japan’s globalization imperative
Why are General Motors and Volkswagen more successful in China than Honda and Toyota?
http://www.mckinsey.com/insights/strategy/japans_globalization_imperative

というケースを読みました。
やっぱり日本の事例が出てくるのは気になります。

この授業は企業のグローバル化に関する議題を取り扱う授業で、
有名なThomas L. Friedman氏の”The World is Flat”
とPankaj Ghemawat氏の”Actually, the world isn't flat”
の2つの議論のコントラストを皮切りに、様々な観点でGlobal化の是非を見ていくものです。

日本の一部の製造業は、グローバル市場でも競争力を長年保っており、
産業をけん引しているのは事実です。特に自動車産業ですね。

一方、ピークを迎えたその競争優位性を、
多くのMNCは少しずつ失っていっているのも事実だと思います。

何故なのか?

・日本が高度経済成長期にMNCも競争力を磨いた。
 その後日本の経済の低迷を受け、日本のConsumer Baseが
 小さくなり生産性が下がることにより、
 グローバルでの競争力を保てなくなってきている。
 MNCと言ってもやはり日本企業。

・多くの競合が市場を侵食してきている。
 彼らはコスト競争力を持ちながら相当程度の
 品質の商品を作れるようになっており
 コンペティションが激化している。

・R&Dを日本を軸にやっており、海外の視点があまり入っていない。
 昔はそれでよかったかもしれないが、どんどんDiversifyする市場の中で、
 日本Orientedな視点のみでは遅れていってしまう。

・グローバル企業なのに多くの役員が海外経験がない、
 海外を理解していないということが往々にしてある。

という議論が考えられます。他にもあるでしょうが。

キャプチャ


上記図の様に、実際に日本とRest of worldを比較するとこんな感じです。

MNCで利益の多くを海外で得ていようが、
やっぱり自国が元気じゃないといけないってことですかね。

あとは、日本がジリ貧だからって理由で海外にビジネスの可能性を模索する、
という視点だけだと、どうしても弱いってことも言えます。

加えて視点がぼやけている、もしくは広すぎるグローバル展開は、
商品のターゲットがぼやけ、誰向けの商品なのかわからなくなる
危険性が大いにあると思います。これは特に個人的な経験から。

その中でも、楽天やユニクロが英語を積極的に取り入れたりして、
グローバルタレントへの垣根をなくし、優秀な人材の確保をしています。

もちろん例外もあると思いますが、日本企業として海外に打って出るには、
まずきびしい日本市場をきちんと攻略する必要性があると思います。 

今回は気になったケースの紹介でした。

Keijiでした。

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